youtanukiのブログ

笑って死ぬを目標に

史上最強の哲学入門 哲学を学ぼう

 

国家の支配者は人民である

 

ルソー

 

ルソーは国家に支配者はいらないと考えていました。なぜなら、縄文時代や田舎など、不便なところを見ると、みんなが助け合い暮らしている。

 

だから、法律などなくても、人間は争わない。

支配者がいるから、支配者が裕福な暮らしをし、被支配者が、貧困になる。そして争いが起きる。と考えました。

 

なのでルソーは支配者の対して革命を起こす という結論にたどり着きました。

 

こう考えると、被支配者が、税金を納めてあげなければ、支配者は暮らすことができない。とも考えられます。

 

よって、支配者は被支配者に対して、本当に正しい豊かさを提供しなければいけなくなります。

 

つまり、国家の支配者は被支配者、人民です

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国家とは恐怖を利用した安全保障である

 

ホッブズ

 

今の世界には、首相や、大統領、王様など国を統治、支配する人たちがいます。

 

しかし、なぜ国家に支配者が必要なのか?ということをホッブズは考えました。

 

その答えが、自己中心的な考えの人たちが互いに殺し合わないようにするため、自己保存のために必要だと考えました。

 

しかし、国家内では、統治しても、戦争や、宗教の対立など、国家間の争いがあります。

 

そこでホッブズは、圧倒的な世界の支配者、誰もが勝てない空想の支配者で世界を統治するということを考えました。

 

圧倒的な支配者を置いて、他者を殺す自由を捨てさせ、安全を与える。すなわち個人の自由を放棄して、手に入れる安全保障システムが国家であるホッブズは結論を出しました。

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国家は腐敗と革命を繰り返す

 

アリストテレス

 

このアリストテレスプラトンの弟子であり、最もイデア論に近い存在でした。

 

しかし、アリストテレスは、イデア論に異を唱えたのです。

 

イデア論なんて別世界の存在だから、見つけられない。たとえ見つけたとしても何も役に立たない。そう批評したのです。

 

そのアリストテレスは、逆に実際にあるものに目を向けて考え、世界を把握しようとする。自然科学を始めたのでした。

 

実際イデア論なんてないのだから、イデアを掲げて国家を運営するのはありもしない理想を追いかけているという、危ない状況になります。

 

だったら、いったいどう言った国家の運営がいいのか、アリストテレスは考えていきました。その結果は、どんな政治制度であろうとも必ず腐敗するということになりました。しかし、それでも世界は進み続けます。なぜなら腐敗するたびに革命が起こるからです。

 

今でもこれは変わらないのです。

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哲学者こそ国家の支配者!

 

プラトン

 

はい。来ました。皆さんも知っている哲学者

プラトンです。

 

プラトンイデア論というものを唱えました。それは、この世界には完全なものはなく、別世界にあるものを、完全な存在として考えたのです。

 

例えば三角形でも、拡大していけば線はガタガタで、完全な三角形はない。しかし、自分が完全な三角形を知っているということは、別の世界にはある という大胆な考えです。

もちろんこららは三角形に限ったことではありません。

 

そんな彼は、このイデア論を使い、国家を運営しようとしました。それが、哲人王思想です。

 

これは、イデア論をわかっているものが、国家を運営したほうがいいという考えです。

 

しかし、このイデア論をわかっている人は、いない可能性があります。そこで、プラトンはいないのであれば、つくればいいと考えます。

 

実際に大学の前身となる学校を作り、そこで、鉄人王を育てていくことになりました。

 

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私と他者との関係を成り立たせるもの

 

レヴィナス

 

レヴィナス他者論という哲学を提唱しました。

 

彼はユダヤ人であり、ナチスによる迫害を受けていました。そしてたくさんの大切な人々を亡くしました。

しかし、世界はそれでも継続していくということに気がつきました。

彼はそのことに恐怖を抱いたのです。

 

彼が言う他者というのは、自分が唱える哲学の例外を指す言葉です。

 

そこでこの例外は必ず出てきます。そのため、今まで追求してきた、絶対的真理の旅は終わってしまった。終わらない。見つけられない。と言うことを意味しています。

 

しかし、逆を言えば、永遠に終わらない旅を人類は続けることができるのです。

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真理とは、便利な考えのことである

 

デューイ

 

この世界は単純に考えれば、良くなるはずです。なぜなら、産業革命以降、生活は豊かになり、戦争からは、多くを学んで行ったはずだからです。

 

しかし、今でも核爆弾や、大虐殺、あらゆる問題が残っています。

 

これは人間の理性はしっかりしているのか?

と考えたくなるような出来事です。

 

これらを繰り返す限り、今までの近代哲学にあった、理想の未来には一向に近づけないでしょう。

 

そのため、今この時代では、これらを見直していきつつある、現代哲学が作られています。

 

そして、この現代哲学の中から、実用主義という、思想が現れました。

 

この実情主義というのは、もう真理かどうかはどうでも良くて、実際の生活に役立つかどうかだけを考えよう。というミモフタモナイ考え方です。

というのも、根本的な結論の出ないことを考えてもラチがあかないから、実用的なことを考えようよ。というように言ったのです。

 

これを唱えたのが、デューイだったのです。

 

彼は、自分の哲学を、道具主義と言い、人間の理性をただ生きるために使おうと考えたのです。

使えない理性など意味がないということです。

 

これが新しい現代の哲学なのです。

 

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真理は1つの方向で

 進むわけじゃない

 

レヴィ=ストロース

 

彼は哲学者でもありましたが、本職は人類学者でした。そのため、今まで前提にしていた、 人類が目指すべき歴史なんで本当にあるのか?

と疑問を投げつけたのです。

 

なので、今まで主張されてきた、歴史は真理を目指して進んでいくということを、傲慢な思い込みとして、疑問を投げつけたのです。

 

過去は古く悪いもの、未来は新しく良いもの。

 

こう考えてきたのです。ジャングルに住む人々は、古いものなので、自分たちが先導してやらねば、と考えていたのです。

 

このように、理性を重視して、心理を追い求める近代哲学を批判したレヴィ=ストロースは、世間に大きな衝撃を巻き起こしたのです。