国家は腐敗と革命を繰り返す
このアリストテレスはプラトンの弟子であり、最もイデア論に近い存在でした。
イデア論なんて別世界の存在だから、見つけられない。たとえ見つけたとしても何も役に立たない。そう批評したのです。
そのアリストテレスは、逆に実際にあるものに目を向けて考え、世界を把握しようとする。自然科学を始めたのでした。
実際イデア論なんてないのだから、イデアを掲げて国家を運営するのはありもしない理想を追いかけているという、危ない状況になります。
だったら、いったいどう言った国家の運営がいいのか、アリストテレスは考えていきました。その結果は、どんな政治制度であろうとも必ず腐敗するということになりました。しかし、それでも世界は進み続けます。なぜなら腐敗するたびに革命が起こるからです。
今でもこれは変わらないのです。