哲学とはひとつである
近代哲学の父とも言われるデカルトは数学が好きでした。
その数学にはあらゆる定理があります。しかしそれらはあらゆる公理(正しいと考えられる、基本的な仮定のこと)からできています。
なので数学は、公理から考えれば、誰でも必ず、定理に行き着くのです。
それをデカルトは、哲学にも応用できないかと、考えました。
しかし、公理は絶対に正しいものを見つけなければいけません。なぜならもし、公理が間違っていたら、あとの定理が全て台無しになってしまうからです。
しかし探すにしても世界には量があり過ぎます。なので、正しいものを見つけるのではなく、あらゆるものを疑い、残ったものが正しいと考えました。そのためあらゆるものを疑っていったのです。
そしてある時、デカルトは真実に辿り着きます。それは、 疑っている自分自身をだれも否定できない です。
今自分は、世界の万物を疑っている。そしてそれを夢じゃないのか?と考えても、私は、またそれを疑っているからです。
これが
我思う、故に我あり
です。
これこそが唯一の哲学とも言えるのです。